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国際保健/開発:国際保健や開発に関して私なりの論を展開しています。
フィールドノートから:フィールドでの試行錯誤。
FYI:興味深いイベントを紹介!
ツレヅレ:書評、映画評、ツレヅレと。
投稿者: inoyo 投稿日時: 2010-2-28 21:57:05 (994 ヒット)

 寒くて外に出るのが億劫で、朝からずっと宿舎の中で「篭城」していた。スーパーで昨日買ったチョコレートクッキーをかじりながら、明日のテストに備えて勉強を少しした。付け焼き刃に大した意味はないのだけど、ないよりましなことは間違いない。

 17時ごろに出張でやはり北京に来ている先生たちと落ち合って北京ダックを食べた。散々たらふく食べても3人で176元、日本円にして2500円くらい。地元の人たちがすこし奮発して訪れる感じのレストランだった。

 食べながら寒い、寒いと思っていたら、外はいつの間にやら雪景色。雪の予報があった水曜日を待たずに降ってきた。こんなに寒いだけでもかなわないのに、タクシーがなかなか捕まらずにますます萎えた。その上、花火が打ち上げられる音に肝を冷やした。銃撃戦でも行われているのかと思った。
 
 花火が打ち上げられているのは、今日が元宵節(げんしょうせつ)といって、春節からはじまった旧正月のイベントの最後の締めの日だからだ。部屋に戻ってきてもう1時間以上たつけど、花火がやむ気配は一向にない。北京の街並みは変わっても、花火をあげたくなってしまう人々の性分は変わらないのだろう。

 写真はかじかむ手で一応取った花火の写真、手前にも打ち上げている人たちがいたのだが、うまく写真にうつらなかった。


投稿者: inoyo 投稿日時: 2010-2-28 12:55:08 (1035 ヒット)

 はじめて北京にやってきた。今回は一ヶ月ちょっとの滞在だ。今回は、中央民族大学と北京大学の研究協力者に会いに行き、博士課程の研究が円滑に進むようにすること、そして北京語言大学で授業を受けることが目的だ。

 空港から語言大学の宿舎に直接移動して、そのあともばたばたしていたから、北京の街をまだきちんと見ていない。だから、急速に発展する中国の政治の中心であるという「すごさ」は今のところ感じることができていない。とはいっても、車の通行量は多いし、通る人もなんとなくおしゃれな人が多いし、村と違うのは当たり前だとしても、海口ともぜんぜん違う。これからの一ヶ月で少しずつ、いろいろな北京の姿を見てみたい。

 しかしまぁ、とにかく寒い。さすがに北の京と書くだけある。朝晩は氷点下にまで下がる。植え込みには雪がまだ残っているし、今週の水曜日は雪の予報だ。春めき始めた東京から来ると、なんだか虚を突かれた感じになった。


投稿者: inoyo 投稿日時: 2009-11-25 17:41:28 (1172 ヒット)

 先日、帰る道すがら、昔からの知り合いにあって、英語の勉強法の話になった。最近、中国語で四苦八苦しているだけに、彼と別れた後も、外国語学習について考えてしまった。

 日本には外国語でコミュニケーションをとれないといって悩んでいる人が多い。英会話スクールにいったり、リスニング教材を購入して勉強したり・・・と、みんな努力しているけど、それでも悩んでいる。

 個人的にすごく重要だと思うのは、コミュニケーションのボトルネックをはっきりさせることだ。英語が分からないのか、内容が分からないのか。当然のことだけど、現状がどちらかで、とるべき対策はまったく違う。たとえば、自分の専門の話を英語で理解したいのなら、英会話スクールなんかにいくより、関連分野の単語をまずは丸覚えしたほうがいい。会社の取引先で交渉するなら、自己紹介を覚えるよりも、製品名とかサービス名を英語でなんと言うか覚えることが重要だ。(自己紹介なんて名前いってニコニコしていれば大丈夫だろう。)

 ちなみに私は、伝えたいことが最低限伝わって、聞きたいことが最低限分かればいいと思ってきた。だから私の英語と中国語はだいぶ荒削りだ。とくに中国語に関しては、実地訓練しかやっていない。(もちろん不満足な中国語だけど・・・。) でも、周りにいるアジアの留学生の英語と触れているとその思いをますます強くする。それにネイティブレベルにするにはコストが高すぎるので、むしろ無駄とすら思う。

 ただ気になるのが一点。自分が将来「中国研究者」を名乗るとしたら、きれいな中国語を話して書けないと、信頼されなそう。そう考えると、どのレベルが求められているか(≒言葉の出来不出来で、どのくらい勝負が決まるか)をはっきりさせるのも重要だな。

-----
※少し宣伝。友人の会社がMBAを目指すビジネスマン向けの英語学習サイトをはじめました。
http://www.sqript.net/
もう少しでリニューアルオープンするらしいです。ご愛顧ください。


投稿者: inoyo 投稿日時: 2009-11-16 17:46:02 (1141 ヒット)

 自らの政策を打ち出し、有権者の支持を受け一票をとることはとても大切なこと。しかし、だからといって一票のために何をしてもよいわけではない。
 高度経済成長期ではないのだから、右肩上がりで、みんながみんなハッピーになる、ことなんてありえない。有権者にとって厳しい政策が、日本という国全体を考えたときに最善策であることがある。そういったとき、政治家は自分の当選を脅かす意見表明だったとしても、より広い人々にベネフィットがあり、そしてより長期的なメリットがあるような意見を表明しなくてはならない。間違っても甘言を並べ立て、次回の選挙に当選することだけを考えてはいけない。おそらく、それができるかどうかは「政治家の品格」にかかっているのだろう。

 確かに事業仕分けをすることは大切だ。そもそも無駄はあっていいものではないし、どんどん少子化が進む社会において、少ないリソースを有効活用することは、ますます必要度を増している。しかし報道を見ていると、大局を見ているというよりかは、前回の選挙のつけを払うためだけに、何も分かっていないクラリオンガールが仕分けをしているように私の目には映る。

 スーパーコンピュータが「無駄」かどうか、人によって感じ方は違うのはもちろんだ。路上生活者はそんなハイテクよりも、一切れのパンの方がよほど必要だろう。でもほかならぬ「資源がない日本」が、世界で戦っていくことができる唯一の方法は、科学分野をはじめとした知的産業の活性化のはずだ。母校の初代校長が昭和30年代の初頭に言っていたこと、「頭脳の資源化」という言葉の重さを強く感じる。

 それにしても日本はいつのまに、あの国より社会主義になったのだろうか?


投稿者: inoyo 投稿日時: 2009-11-9 18:07:44 (908 ヒット)

 タバコの増税が現実味を増してきた。いったい、ひと箱300円がいくらになるのか。
 
 タバコは元来吸わない私ではあるが、調査地にはたいていタバコを持っていく。村の人たちにあげるためだ。「日本のタバコはとても濃くてうまい」といって彼らにはすこぶる好評だ。みんなに頼まれるのでカートンで買って持って行っている。健康のことを研究しているのに、井上はタバコを配って人々を肺がんのリスクに曝しているのか、という批判を受けそうだが、彼らも自分たちでリスクはわかっていて、吸う吸わないは彼らのチョイスだから、個人的にはいいのではないかと思っている。
 
 ただこれ以上値上げされるとさすがに持っていけない。
 
 確かに欧米諸国と比較すると日本のタバコは「安い」だろう。中国のタバコと比較したって、物価水準を考えると、「安い」といえるだろう。彼らが吸っているのは5元(65-70円)くらいの安いタバコだが、袋入りのインスタント麺が10円ちょっとで買える場所であることを考えると、日本のタバコの割安感が際立っている。

 だから財源確保のために少し値上げしても消費量はそんなに減らないだろうから、確実に税収増を見込めるだろう。ただ一部の政治家が「健康のためにタバコの値段をあげよう、むにゃむにゃ…」とのたまうことには、あまりいい感じを持たない。(それと同じくらい、タバコ税は大衆税だから・・・と反論する政治家にもあまりいい感じは持たない。)
 
 国の財源確保のためとか、肺がんが増えると国の医療費が増大して困るからとか、なぜホントのトコロを言わないのだろうか。「健康推進派」の発言を聞いていると、どうしてもなんであんたに私の健康の気遣いをしてもらわなくてはいけないのかと反発したくなってしまう。どうも私はパターナリスティックな発言に過敏に反応するようだ。もうすこし素直になってみてもいいのかもしれないけど、なんかすっきりしない。うーむ。


投稿者: inoyo 投稿日時: 2009-6-14 21:51:00 (873 ヒット)

今回は上海に2週間だけ滞在した。上海の全体的な印象としては、「思っていたよりも発達していなかった」といったところだろうか。

上海に行ったという人はみんな、「上海はすごい」「未来都市のようだ」などと賛辞を惜しまない。しかし、私には、それほどには見えなかった。なんというか、発展途上という印象をぬぐいきれなかった。


もちろん、万博に向けていろいろな場所が改築中だったということも影響はしている思う。しかし、たとえば、通りにごみが落ちているとか、人々の服装であるとか、なにかが日本とは違った気がする。歩いていても急に貧困地域に行き当たったり、たくさん立っている高層マンションも夜になって明かりがともっている部屋がまばらだったりした。なんというべきか、海口と同じように、急成長の脆さのようなモノを感じた。東京に比べて空がすごく広いことが私にはすごく印象深かった。成長の余白なのか、それとも・・・。

東京というのはやっぱりすごく成熟した都市なのだ。言いか悪いかは別にして「落ち着いてしまっている」。上海がその辺の「落ち着き」を持たないことが、「発展途上」を私に感じさせるのであろう。ただ一点付け加えるとすれば、私個人としては上海のほうが歩いていて興味深い。結構気に入った。
なんといっても安い飯は本当に安い、というところがいい。朝は2元、昼は8元、夜でも10元、一日20元(280円)でも十分に満足できる。ビールだって1本3元ー5元だ。がぶがぶ飲んでもOKだ。都市の発展の割には食べ物が安い。ちなみに下の写真は、井上お気に入りの炒面のお店。大学の門を出たところにたまに来ていた。本当に感じのいいお兄さんたちだった。
      


そういえば、海南島は性風俗が大変「さかん」であるというようにインターネットのサイトなどで書いてあったりする。だから、それは他の都市ではそういう場所がすごく少ないか、隠れたところにしかなかったりすることの表れなのかと思っていた。ところが、少なくとも上海では堂々と通り沿いに存在していた。(まぁ、冷静に考えれば、ない理由がない。もちろん、万博の時に来たら退去させられている可能性は大いにあるけれども・・・。)

ついでに男女の話を話すと、通りや電車の中でいちゃいちゃしている人が日本に比べて多い気がする。もちろん日本にだって、イタいカップルはいるけども、せいぜい高校生や大学生だ。こちらは結構インテリっぽい社会人でも堂々とベタベタしている。これには少しびっくりした。色恋が禁止されていた時代の反動なのだろうか。


投稿者: inoyo 投稿日時: 2009-5-29 21:21:00 (846 ヒット)

空港から市内までタクシーで移動。空港を出てすぐ声をかけてきたあんちゃんの個人タクシーに乗って「しまった」。300元でどうだというから、そんなに高いはずはない、メーターを使って行け、と念押し。ところが、このあんちゃん、メーターを倒さずに走り出す。何度もメーターを使うように言ったのだが、そのたびに話をそらす。「あれは、新しいターミナルですよ。」

その後も、一向に使う気配がない。途中からは完全に頭にきて、どうやって中国語で踏み倒せるか思案。あんちゃんは友だちを助手席に乗せていたから、2対1。普通に考えたら負けるけど、なんか気の弱そうな二人だから、勝てる気がした。(わざわざ勝負する必要がないんだけど・・・。)

目的地の近くまで来ると、領収書はいるか?ときく。上海のタクシーはメーターに直結した領収書発行機が備え付けられていて、そこには走行距離、走行時間とともに料金が記されている。
メーター使っていないのに出せるはずがない。おうおう出せるものなら出してみろと思っていたら、汚い手書きの領収書を出してきた。これまたカチンときて、領収書を投げ返した。

タクシーの運転席の後ろには、監督官庁が書いたボード。そこには、運転手がメーターを使用しない場合、乗客は運賃の支払いを拒否できると書いてある。ようし、こうなったら徹底抗戦だ。これから長い調査という戦いが始まるのに、いきなり負けるわけには行かない。300元払えという運転手に、「警察に連れて行け」の一点張り。

最初は、強気に出ていた運転手も、こちらが覚悟を決めたとみて、だんだん弱気に。「先生、いくらなら払えるのですか?」と聞いてきた。

相場は大体150元程度であることは、空港の案内板に書いてあったので知っていた。こちらだって、別に相手をいじめたいわけではない。フェアな値段ならきちんと払うつもりだ。

150元払うというと少ないと文句を言う。とおりすがったタクシー会社のタクシーを止めて、料金を聞いた。すると170元位だという。仕方ないから170元払い、もっとよこせと騒いでいるあんちゃんを振り切ってホテルに入った。

中国語大してできないのによく戦った、と誇らしい気持ちになっていた。同時に、外国で暮らすことってやっぱり覚悟が必要だと改めて思った。(しかし村ではそういういやな思いをまったくしない。)


投稿者: inoyo 投稿日時: 2009-5-29 20:24:00 (809 ヒット)

今も猛威を振るっている新型インフルエンザ。私が日本をたった5月末は、中国での感染はあまりまだ報告されていないころだった。なので、中国は水際での対策に躍起になっていた。

搭乗すると、体調に関する申請書が配布され、ここ最近の体調を書き込む。みんながみんな、きちんと報告しないだろうから、これだけじゃ意味ないなと思いながら、むしゃむしゃ機内食を食べたり、うとうとしたりして時間をすごしてた。

飛行機がそろそろ上海に着くころ、フライトアテンダントが乗客の検温を始めた。おでこにほんの一瞬、光を当てて計測する。中には何度か測りなおされている人もいて少しあせった。ここで感染者が発見されたら、調査どころではない。完全に隔離である。(それはそれでいい経験だけど。)

着陸してもしばらく機内で待機させられた。今度は何かと思っていたら、検疫官による検査があったのだ。検疫官が足りていないのか、小一時間、検疫官が来ず待たされた。

しばらくして全身保護服を着てゴーグルにマスク、という完全装備の人たちがやってきたのを見て焦る。フライトアテンダントが使用していたよりも性能のよさそうな体温計で次々に検温。

搭乗率は20%ほどだったので、それほど時間がかからなくてよかった。後ろのおじさんたちが、日本の国会で答弁した女性検疫官についてしきりにあーだこーだ言っていた。


投稿者: inoyo 投稿日時: 2009-3-25 3:51:03 (1194 ヒット)

本日より、再び海南島に調査へ出かけます。6/20に一時帰国する予定ですが、そのあとまた戻り、調査の続きを行う予定です。合わせて半年ほど調査に出ることになります。

今回は比較的長い旅になるので、携帯は解約しました。番号もアドレスも変わってしまいます。滞在中はもちろんですが、帰国後でも、もし何かあれば私のPCアドレスまで連絡してください。なお、滞在するのは田舎の農家のおうちなので、インターネットを使用するのは、だいぶ不定期になります・・・。(1カ月に1回?)

◇  ◇  ◇

さて、朝5時半に家を出る予定なのにもかかわらず、まだスーツケースの荷造りすら終わっていません。海南島に行くのはいつもわくわくするのですが、日本を離れることの煩わしさといったら半端ありません・・・。

井上陽介


投稿者: inoyo 投稿日時: 2008-12-16 13:54:09 (1190 ヒット)

このたび、私が立ち上げメンバーをしている団体で、
以下のイベントを実施する運びとなりました。
興味のある方はふるってご参加ください。


◎以下、転送大歓迎!!!
┼+++++‥‥‥……………………‥‥‥+++++┼

─ 国際開発プランニングコンテスト2009 ──┼

┼+++++‥‥‥……………………‥‥‥+++++┼


「国際開発を仕事にしたい――」

私たち国際開発プランニングコンテスト(idpc)実行委員会は、
そんなあなたに絶好の場をご用意しました。


╋ イベント概要 ━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇ 日程:2009年2月16日(月)〜2009年2月18日(水)
◇ 場所:国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)
◇ 対象:将来、国際開発分野で働きたいと考えている全ての人
   例:青年海外協力隊のOB/OG
     自らの専門分野を国際開発に役立てたい大学院生
     NGOや国際機関でインターンしている学生
◇ 定員:50名
◇ 参加費用:9,000円(宿泊費・食事代(2月16日夜〜2月18日昼)込み)
   但し、2月18日の懇親会へ参加される場合は、
   別途4000円(予定)ほど必要になります。


┼ 目的 ─────────────────────

抽象論や感情論のみで、途上国の問題を語るのではなく、
途上国のケーススタディを用いて現状を分析し、
さらにそれに基づき、問題解決へのプランを作成する――
これが国際開発プランニングコンテスト(idpc)2009です。

     ◇   ◇   ◇

「途上国のために何かしたい」
「途上国の子どもたちはかわいそう」
そんな声はよく聞きます。

でも、「何かしたい」と思っているだけで、現状は変わるのでしょうか。
「かわいそう」と語ることで、子どものいのちが救われるのでしょうか。

私たちはそうではないと考えています。

ディスカッションを通して、論理的思考力やコミュニケーション能力など、
国際開発分野で活躍するために必須の能力を
参加者の方々に身に付けてもらう、きっかけ作りを行ないます。

そして、同じ志をもつ仲間との出逢い、
最前線で活躍されている「先輩方」との交流。

idpc2009は、あなたを次なるステップへと導きます。


┼ 内容 ─────────────────────

国際開発の最前線で起こっている問題をテーマに、
1チーム5人*でその問題解決に取り組みます。
さまざまなバックグラウンドをもった人とディスカッションをする中で、
論理的思考力やコミュニケーション能力が磨かれることが期待されます。

チームで策定したプランは、
国際開発分野で活躍されている方々に審査・評価していただきます。

その他、国際開発の第一線で活躍されている方々との交流の機会、
さらに参加者同士で幅広いテーマを議論する場もご用意します。

*チーム編制はこちらで決めさせていただきます。


┼ 申込 ─────────────────────

参加のお申込はサイト上の申込フォームにて承ります。
http://idpc.in/ をご覧ください。

◇ 募集期間
一次募集: 2008/12/1(月)〜2008/12/27(土) 24:00
二次募集: 2009/1/1(木)〜2009/1/24(土) 24:00

※応募は個人でのみ受け付けております。
※応募者多数の場合は、応募フォームの内容を基に書類選考を行います。
※一次募集へ応募された方も、二次募集へ再度ご応募いただくことは可能です。
※一次募集での応募が多数の場合は、二次募集を行わない可能性があります。


そのほか、当イベント・団体に関するお問い合わせは、
下記メールアドレスまでお願いします。


┼ 主催・お問合せ先-------------------------------

idpc 国際開発プランニングコンテスト実行委員会
MAIL: info@idpc.in
WEB: http://idpc.in
------------------------------------------------┼


投稿者: inoyo 投稿日時: 2008-10-11 19:40:33 (1022 ヒット)

昨晩、3ヶ月にわたる海南島での生活を終えて、日本に帰国致しました。
海南島では、ネズミに肘をかじられたり、諸事情あって3ヶ月もいたのに調査地には26日間しかいれなかったり、毎食のように酒を飲まされフラフラになったりと調査の洗礼を受けました。というか、中国語わかんねー。

とはいえ、村人には可愛がってもらい、別れの涙まで流していただいたので、ラポールの構築という点では、今後につながる日々だったと思っています。

フィールドでの記録は追々、アップしていきます。以上、帰国報告でした。


投稿者: inoyo 投稿日時: 2008-8-30 20:50:05 (973 ヒット)

kenkou mondai nashi
kikou sukoburu yoshi

tokoroga chousa mattaku susumazu
konoaidaha neteite nezumini kajirareru shimatu.
okagede wakuchin sesshuda.

tohaihe hibi bakushou.
ato hanbun tanoshimuzo!




9/14(日)に順天堂大学にて
第13回「jaih-s国際協力ワークショップ〜誰にでもわかる国際保健〜」
を開催することとなりました。
今回のテーマは災害緊急医療援助です。
多くの方のご参加をお待ちしています!

◎転送歓迎◎
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

jaih-s国際協力ワークショップ〜誰にでもわかる国際保健〜

===========================

第13回 「災害緊急医療援助」  
地震発生!! ―何を知り、何を持ち、何をしに?―

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
協力:国立国際医療センター
主催:jaih-s
--------------------------------------------------
jaih-s(日本国際保健医療学会学生部会)は、国際保健医療に
関心を持つ様々な分野の学生が集まった団体です。
国際保健医療分野の第一線でご活躍されている先生方の
ご協力の下、ともに学びあう場、将来の国際保健医療を担う
人材育成の場となるべく、活動をしています。
--------------------------------------------------
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ■概要
┃ ■企画内容
┃ ■参加申し込みについて
┃ ■お問い合わせ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

■概要
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□日時   2008年9月14日(日)13時〜17時
□場所   順天堂大学10号館1011教室(10階)
□交通案内 http://www.juntendo.ac.jp/graduate/access/index.html#
□定員   30名(先着順)
□参加費  500円
□講師  仲佐 保 先生 (国立国際医療センター 国際医療協力局)
□懇親会  ワークショップ終了後、仲佐先生を交えて懇親
会を開催します(自由参加)。参加費は実費となります。

■企画内容
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2008年5月3日、ミャンマーを巨大なサイクロンが襲い、
多数の犠牲者・被害者が出ました。
さらに5月12日には中国の四川省で大地震が起こるなど、
大規模な自然災害が続いています。
災害の現場では被害者の治療に加え、水・食糧等が不足する中、
さらに深刻な問題も起きています。
今回のテーマは、第11回、12回に続き「国際保健と災害医療」です。

あなたは緊急援助隊の一員です。アジアで地震が起きました。
何を準備しますか?何が出来ますか?どう行動しますか?

実際のパキスタンにおけるケースを使い、一緒に考えていきましょう!
本講座はいわゆる講義形式ではなく、ワークショップであり、
参加されるみなさんとの積極的なディスカッションを交えながら
進められる予定です。
また、国際協力・国際保健に興味をもつあらゆる方
(高校生、学部学生、大学院生、社会人など)を対象にしていますので、
どなたでもご参加いただけます。

■参加申し込みについて
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
参加ご希望の方は、【2008年9月12日(金)まで】に、
以下の参加申込フォーマットにご記入のうえ

「knowledge☆jaih-s.net」

までメールでご連絡ください。
(☆を小文字の@に直してお送りください)

-------------------------------------------------
◎参加申込フォーマット
-------------------------------------------------
○お名前:
○ご所属:
○E-mailアドレス(PC):
○本勉強会を何でお知りになりましたか?:
○当日の懇親会: 参加  不参加

--------------------------------------------------

■お問い合わせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
jaih-sワークショップ全体に関するお問い合わせは
以下のアドレスにお願いします。

knowledge☆jaih-s.net (☆を小文字の@に直してお送りください)
______________________________________________________

jaih-sの活動に関する質問やご意見も随時お待ちしております。
日本国際保健医療学会・学生部会窓口 info☆jaih-s.net
(☆を小文字の@に直してお送りください)
______________________________________________________
jaih-sに関する詳細はこちらです。
学生部会ホームページ http://www.jaih-s.net/
学会ホームページ http://jaih.jp/


投稿者: inoyo 投稿日時: 2008-7-15 15:00:00 (1043 ヒット)

中国海南省五指山市においてフィールド調査を行うため、本日、日本をたちます。日本でも最近ゴルフリゾートなどとして知られるようになった中国の南方の島です。ハイナン島という表記もされます。もちろん(?)、私が滞在するのはリゾートとか全く関係のないド・田舎です。

滞在は約3ヶ月。高校時代の1年間(オーストラリア)、大学3年の6ヶ月(カメルーン)と比較すると、3ヶ月など長くともなんともありません。ホームシックになるまもなく、あっという間に過ぎるでしょう。ただ今回は、ある程度しっかりとした調査をしないと、私の人生に、暗い影を落とすことになりますから、そういう意味では、すこしばかり緊張しています。

ただ逆を言えば、それ以外に関して不安に思うことはありません。「異文化体験」をずっとやってきた成果かもしれません。そこらへんに関しての免疫ができているのです。異文化に晒されるチャンスを作ってきて本当に良かったと思います。

ことばなんか話せなくたってニコニコしていれば何とかなるし、夜暗くてすることがなければ寝ればいい。おなか壊したらトイレに行けばいいし、ぎゅうぎゅうのバスに詰め込まれても別に圧死するほどではなくて、そのあとにビールでも飲めばすぐに忘れる。結構、悩みって取るに足らない、と思います。なんとでもなるというか、なんというか。

もちろん「きちんと」生きようと思うと結構難しいんですけど、別にそんなことしなくていいわけで。「生きる」ことだけに忠実にいるというか、自分の五感を研ぎ澄ますことだけに集中する生活です。正直結構、ぞくぞくします。すごく楽しみです。一緒に調査に行く歴博の西谷さんと安室さんが「フィールド行く前に、気持ちが高ぶらなくなったらフィールドワーカーはおしまいだ」と酔っ払いながらおっしゃっていた、そのことばの重みを少しだけ噛み締めています。

とにもかくにも、これが私のフィールドワーカーとしての第一歩になることは確かです。次につながる良い一歩目をしっかりと踏んできたいと思います。


今のわたしが考えるフィールドワークに必要なモノ
▼フィールドワークの技術
・質問を聞き出す方法
・フィールド調査地に関する知識

▼基礎体力(外向き)
・現地の人とコミュニケーションをしっかりととる能力がもちろん重要でしょう。当然VerbalとNon-verbalの両方のことをさして言っています。
Verbalがどうしようもない今、私ができるのは、.縫灰縫海靴董↓現地の歌謡曲でも覚えて歌い、いろいろお手伝いをする、といったところでしょうか。必死に中国語を覚える姿をアピールするのも一策かも知れません。
・あとは、出されたものを全部食べる、全部飲むというのは結構重要な気がします。もちろん無理していただくのは良くありませんが、多少の無理ならばしたほうがいいでしょう。腹十二分目くらいまではがんばります。
・何でもねらい目は子どもです。子どもの笑いは基本的にハードル低いです。

▼基礎体力(内向き)
・「ピンチ」のときにくよくよしないことが結構重要な気がします。3ヶ月は短いとはいえ、それでも3ヶ月もあればつらいことや泣きたいこともでてくるでしょう。
オーストラリアに行ったとき、はじめの一ヶ月間、友達がほとんどできませんでした。だからお昼休み、サンドイッチをひとりで頬張らないとなりませんでした。じつに惨めな17歳。
そんな私の解決策は、頭の中にドラマの主題歌を流す、ということでした。そして自分がドラマの主人公なんだと思い込む(=自分の状況を第三者化する)のです。哀れな自分に酔う。バカみたいですが、結構いけます。後は寝て忘れる、とか。

くだらない。もっとまじめなことが書けるようになりたいものです。でも、とりあえずはこんなものかもしれません。


投稿者: inoyo 投稿日時: 2008-5-27 2:10:05 (972 ヒット)

以下転送歓迎
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本国際保健医療学会・学生部会 presents
2008年夏 『国際保健 学生フィールドマッチング』
エントリー募集のお知らせ
http://www.jaih-s.net/matching/ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
jaih-s(日本国際保健医療学会学生部会)は、国際保健医療
に関心を持つ様々な分野の学生が集まった団体です。
国際保健医療分野の第一線でご活躍されている先生方の
ご協力の下、ともに学びあう場、将来の国際保健医療を担う
人材育成の場となるべく、活動をしています。

国際保健医療分野の第一線でご活躍されている先生方の下
で、長期休暇などを利用し、実際にフィールド実習を行う機会
を提供するのが本企画です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■趣旨                                
■実習先の具体例
■エントリー方法
■連絡・お問い合わせ先
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■趣旨━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本企画は、今回で6回目となる学生部会の大きな活動の一つ
です。国際保健を学びたい全国の学生に、均等に国外での
フィールド実習の機会を提供するために始まりました。国際
保健の現場で活躍されている先生方のご協力の下、「学生を
フィールドへ同行させても良いという先生方が学生に求める
条件」と、「学生の目的・要望」を機械的にマッチングさせ、
学生が長期休暇などを利用し、国際保健の現場で実習を行う
チャンスを提供しています。

マッチングの方法・企画詳細はこちら
⇒ http://www.jaih-s.net/matching/

■実習先の具体例━━━━━━━━━━━━━━━━━
現在準備が進められている18件の実習のうち、具体例として
以下のようなものがあります。
(この他の実習については、HPをご覧ください)

*ここにあがっている実習は受け入れ先の先生・機関のご
都合により、変更・中止になる可能性があることを予めご了承
ください。

(1)日本 「国連人口基金東京事務所インターン実習」
時期: 2008年7月1日〜9月末(1ヶ月以上より)
地域: 日本 東京 国連人口基金東京事務所
学部:特に問わない
実習形式: インターン型(無給)
分野:リプロダクティブ・ヘルス(母子保健、人口、ジェンダーなど),
   HIV/エイズ, 緊急人道支援
内容:事務所の様々な日常業務を通して、国連機関の活動の一端に触れる。
   インターン前に、国連人口基金東京事務所のウェブサイト、その他
   資料を通して、人口問題、リプロダクティブ・ヘルスの概念などの
   基礎知識を学んでおいてください。
備考:英語力必須(TOEFL CBT230点程度が目安)

(2)インドネシア 「感染症(鳥インフルエンザなど)対策に関する調査への同行・見学」
時期:2008年8月中で7〜14日間(日程は未定)
場所:インドネシア ジャカルタと南スラウェシ州
学部:保健医療系であること
実習形式:プロジェクト見学型、インターン型
分野:新興・再興感染症、保健医療システム・政策
内容:保健省職員からの講義や専門家の活動への同行など(随時公開)
第2次選考:履歴書・動機文・電話面接

(3)ミャンマー 「途上国臨床実習 by 海を越える看護団」
時期: 2008年7月22日〜8月3日(変更の可能性あり。最長1週間まで)
地域: ミャンマー国 サガイン県
学部:特に問わない
実習形式:臨床実習型
分野:保健医療人材育成、貧困・栄養・健康の不平等
内容:主に、病棟巡回、手術の立会い、医療以外の一般生活においても
   共同生活に参加する。
第2次選考:履歴書・動機文・面接
備考:協調性があり、真剣に学ぶ姿勢で来ていただき、積極的に関われる方。
   ミャンマーという国の情勢について理解し、慎重に行動が取れるよう心構えを
   しておいてください。

(4)タイ 「Mae Tao Clinicでの学校保健ワークショップ・院内感染対策」
時期:2008年7月20日〜7月27日(全日程参加が必須)
地域:タイ国 ターク県
学部:保健医療系が望ましいが他学部も可(ただし、要面接)
実習形式:調査同行型+スタディツアー型プログラム
内容:Mae Tao Clinicでの院内感染対策、学校保健活動について
   インターナショナルボランティアと支援グループについて体験する。
先生からのコメント:研修は参加者自身のためになりますが、支援自体は
   他人事とするのではなく、難民、移民の人々、また孤児にたいして
   学生としてなにができるのかを真剣に考えて行動できる人を望みます。

尚、(4)は先生の都合上HPには載せておりません。
*現在、このほかにも先生と交渉中の実習が複数あります。
随時HPに詳しく掲載していきますので、ご覧ください。

■エントリー方法━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マッチングへのエントリーは、下記のHPにて受付中です。
※企画の詳細、システムをご理解の上、エントリーをお願い
します。 
http://www.jaih-s.net/matching/

エントリー受付期間:2008年5月19日(月)〜6月1日(日)24時 
【締切厳守】


*今年は昨年までと違い、第二次募集はありません。今回
のエントリーのみとなりますのでご注意ください!

エントリーの際、HP上に掲載されている実習先候補の中か
ら第1〜3希望まで実習先を選んでいただきますが、受け
入れ先の先生・機関のご希望により、掲載していないもの
もあります。

掲載していない実習については、第一次選考を通過し、条件
がマッチした方にのみ、詳細をお知らせいたします。
第一次選考の結果や、掲載していない実習についての詳細、
および今後の流れについては、1週間以内にメールにて
ご連絡いたします。

エントリー締切後は比較的早い流れで進みますので、
メールの確認ミスなどがないよう、よろしくお願い致します。

それでは、皆様のエントリーをマッチング事務局一同、
お待ちしております。

まずはHPをご覧ください。ご質問はマッチング事務局まで
お気軽にご連絡ください。

■連絡・お問い合わせ先
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本企画に関しまして、ご質問等ございましたら、下記連絡先
までお気軽にお問い合わせください。
国際保健 学生フィールドマッチング事務局
matching-s ☆ jaih-s.net
(☆を@ に変えてご連絡ください)

_________________________________________________
活動に関する質問やご意見も随時お待ちしております。
日本国際保健医療学会・学生部会窓口
info@jaih-s.net
__________________________________________________
jaih-sに関する詳細はこちらです。
学生部会ホームページ http://www.jaih-s.net/
学会ホームページ  http://jaih.jp/


投稿者: inoyo 投稿日時: 2008-4-25 16:41:36 (1065 ヒット)

今日の国際地域保健の授業のテーマは、ヘルスプロモーション。ラロンド報告からオタワ憲章、そして各地でのケースの紹介があった。その中に、小学校でのヘルスプロモーションの取り組みの紹介があって、そんな話を聞きながら、私が小学生のときのことをぼんやり思い出していた。

小学5年生のとき、美化委員会というよく分からない委員会に入ることになった。仕事は確か二つあって、ひとつは壁新聞を階段脇の掲示板に貼ること、もうひとつが週に一回、掃除が終わるころに下級生の教室に行って、きちんと掃除しているかどうかチェックする、というものだった。そしてひとことコメントを黒板に書くことが仕事だった。

確か2年3組だったようにおもう。今とかわらず調子の良い私は、ひたすら二年生をほめまくった。まぁ、別にけなしてもしょうがないから、ひたすらほめまくった。そしたら、彼らはすごく喜んでくれてしまって、毎週私が来る曜日にはすごく張り切って掃除をしているとそのクラスの受け持ちの先生に言われた。

国際保健にはきちんとした理論があって、その理論に基づいてきちんとした戦略を練っている。もちろん、そういうことも大切なのは言うまでもないが、原点は、実は結構単純なところにあるのかもしれない。


投稿者: inoyo 投稿日時: 2008-4-21 14:52:05 (1225 ヒット)

環境問題のウソ (ちくまプリマー新書)書評
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科学にウソはない。

 この本には共感できる部分と共感できない部分の両方が存在した。とはいえ、環境問題に共感するとか共感しないとかいった話はおかしいし、本書が中高生を対象にして書かれていることを勘案すると、あまり良書とはいえないと思う。少なくとも環境問題の全体像を学ぶ人には薦められる本ではない。たとえば、私の中学生のいとこにはなかなか薦めることができない。

 筆者がこの本を通じて言いたかったのは、

すべての行為にはメリットとデメリットがあり、メリットよりデメリットの方が大きい時は、メリットのお題目がどんなに立派でもおやめなさい、という実に単純なことだ。(p.77)
というところだろう。まぁ、メリットとデメリットを比較して行動を決定するというのは、極めて当たり前のことなのだが、たとえば、ダイオキシンの排出に厳しい規制をかけることや、温暖化対策として二酸化炭素の排出を規制することが、筆者の目にはコストパフォーマンスが悪かったり、「科学的根拠」に基づいていない所業に映るらしい。

 まず、メリット、デメリットを測るのは非常に難しいことだ。エンドポイントをどこにするかによっても大きく変わるだろうし、個人の立場―たとえば、先進国に住んでいるとか、途上国に住んでいるとか、もしくは科学者であるとか、政策決定者であるとか―によっても、大きく変わるだろう。もしかすると筆者の言うことが「真実」かもしれない。

 かもしれないが、ひとつおかしなところがある。それは、筆者が最後の最後になって、
第一章の地球温暖化問題と第二章のダイオキシン問題については私の専門外でもあり、多くの図書を参考にした(p.166)
と逃げ道を作ったことだ。これは正直、どうかと思う。もし筆者が科学者であるのであれば、自分が研究したことに立脚して述べるべきであって、批判する資格すらないように思える。

Science is always tentative.
 それでもそれでも万が一、筆者の言うことを聞いて、それが正しかったとしても、それは「環境問題のウソ」が存在していることにはならない。科学における「真実」は(そう、あくまでかぎかっこつきの真実なのだが、)常によりもっともらしい「真実」に更新されうる。Bertrand Russellが言うように、Science is always tentativeなのである。だから私は、「環境問題のウソ」って言い切ってしまうこと自体に一番の危うさを感じるのだ。
 それに、どう考えてもIPCCの方が「真実」を語っているような気がしてしまう。第一、世界中の専門家が集まって検討しているのに、この著者のアイディアを考慮しないということがどうして起こりうるのだろうか?IPCCでは世界各国2200名の専門家のうち、450名にまで絞り込んで研究に望んでいるという。「真実」は多数決で決めるものではないが、だとしても、だ。

余裕があるから自然環境保護を訴える
 とはいえ、この本で共感する部分がなかったわけではない。たとえば、「自然と共生するのに必要なこと」という箇所で出てきた次のくだりである。
自然保護の思想の背景には衣食住が足りた豊かな生活があるということだ。飢えて死にそうな人の前に絶滅寸前の動物しかおらず、他に生き延びる手段がこの人になければ、この動物は食われるだろうし、それは当然なことである。人間の個体の命より、他の生物の種の存続のほうが大事だなどというのは、アホな倫理学者のたわごとでしかない。(p.155)
「アホな倫理学者」が本当にアホであるかは少し微妙だと思う。が、そのほかの部分に関しては、大筋で同意する。たしかにそうだ。環境問題には一種の危うさがある。だれも、今の生活をおくるだけで精一杯な時、環境問題のことを考えやしまい。

 よく「地球環境を守ろう!」「この美しい星を守るために!」という一見きれいで聞いていて心地よいスローガンが目に入る。確かに人の気を引くためにはいいのかもしれない。しかし、問題の本質を誤らせる可能性を孕んでいると思う。ソトコトとか読んで、お洒落なカフェで無農薬野菜のランチかなんかを食べて、「私の生活、ロ・ハ・ス♪(※)」とかいっている人は、完全にこういったスローガンの副作用的存在だ。

 そして、それこそ「環境問題のウソ」ではないだろうか。

 わたしたちが取り組まないといけないのは、他でもない人間が生存していくためには何をしなくてはいけないのか考えること。そして、それは喫緊の問題である。筆者の本意とは少しずれるが、個人的にはこの筆者の一節にそういった意味を見出すことができると感じた。

(※)ロハス、LOHAS:Lifestyles Of Health And Sustainabilityの略。


投稿者: inoyo 投稿日時: 2008-4-16 23:35:05 (1517 ヒット)

環境人類学を学ぶ人のために書評
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 もし環境人類学を初めて学ぶのであれば、まずはこの本に目を通すと良いだろう。それは、この本が扱うトピックの範囲が幅広いからだ。ブタや植物などの自然資源をヒトがどのように利用してきたか明らかにするクラシカルな研究から、地球環境問題の解決のために人類学が提供しうる価値の紹介にいたるまで幅広く、まさに原題のサブタイトル"From Pigs to Policies(ブタから政策まで)"の通りである。また、巻末に収録されている「環境人類学を学ぶ人のための読書案内」(訳者)も環境人類学の成立過程に触れており、その思想の系譜を理解するのに役に立つ。

◇ ◇ ◇


 パトリシア・タウンゼントは序文の中で、「数ある学問の中で、人類学は、われわれ人類が作り出してしまった環境の混乱を解決する上で、適度な謙虚さと十分に幅広い視野を有している」(p.20)と述べている。

 もっとも、「われわれ人類が」という表現には、ブーイングがあがるかもしれない。「環境を混乱させた人」と「環境の混乱に巻き込まれた人」の間には明確な差があるからだ。「環境を混乱させた人」のみがおおきな恩恵を受けていることも、そのブーイングを大きくする理由のひとつだろう。
 とはいっても、実際に解決するためには、資金だったり、政治力だったりが必要なわけで、「環境を混乱させた人」たちにやる気を出してもらわないといけない。そして、やる気を出してもらうだけではなくて、きちんと「環境の混乱に巻き込まれた人」の言い分を聞いてもらって、その上で解決に取り組んでもらわないといけない。

 たとえば、ニューギニアのオク・テディ鉱山の周辺では、「孤立していたがゆえに守られてきた」人々の生活が、多国籍企業の進出により壊された。住民が労働者として雇われ、彼ら独自の文化は失われていった。治安が悪くなったり、人の出入りで今までなかった疾病が持ち込まれた。鉱山からの重金属の排出は自然への大きな負荷となった。まさに彼らの「権利が急速に脅かされ」たのである。そして、彼らにはそれに抗う手段はなかった。そして、今も申し立てをするすべはほとんどない。

 そんな時、「先住民の代弁者」(p.87)として、環境人類学者が活躍する可能性があると筆者はいう。フィールドワークによって得た知見、また、ものの考え方というものが、「先住民と開発者側の調停者としての役割」(p.87)を果たすことを可能にするというのだ。先述したとおり、適度な謙虚さと十分に幅広い視野と筆者が言っているのも、(少なくとも実践的な意味で、)人類学者が文化相対主義の立場を取り、さまざまな事例を少し引いた視点から見続けてきているからであろう。

◇ ◇ ◇


 他にも、ハザードやリスク、生物多様性や大量消費社会など、幅広く扱っており、今日の「環境とヒト」を考える上での、新しい視座を提供してくれる。

 それにしても、「環境を混乱させた人」は都合がいい。今、こうして環境問題がにわかにホッとになっているのは、環境ビジネスが成立しうるから、とか、企業イメージの向上やつながるからとか、投資対象になりやすくなるから、という理由でないとよいのだが・・・。


▼キーワード
文化生態学、ジュリアンスチュワート、文化の核、多系進化、単系進化、民族生態学、ラパポート、コモンズ


投稿者: inoyo 投稿日時: 2008-1-18 13:32:50 (1089 ヒット)

〜国際保健トレーニング合宿2008〜
「世界予想図、自分予想図」

主催:jaih-s(日本国際保健医療学会学生部会)

☆☆☆最新NEWS☆☆☆
最終学年の方の応募も可能になりました!!


先週まで、最終学年の方の参加をご遠慮いただいていましたが、多くの問い合わせをいただいたため、再考させていただき、是非できるだけ多くの方に機会を提供したい、ということで、ご参加いただけるようにしました!

最終学年ということで参加を見送ってらっしゃった方、大変申し訳ありませんでした。お時間の許す限り、是非ご参加いただきますよう、お待ちしております!

jaih-sでは、2008年3月13日(木)〜16日(日)の期間で毎年恒例になりました国際保健トレーニング合宿を行います。今回のテーマは「世界予想図、自分予想図」。国際保健の理解を深めつつ、自分で一歩を踏み出せるような力を身につけようというのが今回のテーマとなっています。

申し込みは1月19日(土)24:00まで、jaih-sのホームページ上
http://www.jaih-s.net/modules/eguide/event.php?eid=9)
にて受け付けております。参加して良かったと思える内容をご用意しております。エントリーをお待ちしております。

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┃ ■概要
┃ ■内容
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投稿者: inoyo 投稿日時: 2008-1-11 7:30:00 (1048 ヒット)

環境人類学を学ぶ人のために
第3章


投稿者: inoyo 投稿日時: 2007-12-15 18:17:00 (949 ヒット)

井上です。木曜日の夜おそくに日本に帰ってきました。あっという間の2週間半でした。

日本は、もっと寒いかと思っていましたが、思ったよりも寒くなく良かったです。ニューギニアで靴を捨ててきてしまったので、成田からの道中、ビーチサンダルだったのですが、風邪を引くこともなく、なんとか適応しはじめています。

さて、簡単なものですが、ニューギニアでの記録をアップし始めていますので、ご興味のあるかたはご覧ください。あと、お土産ですが、ニューギニアには何にもなかったので、何にもありません(笑) うそです、トランジットで寄ったオーストラリアのやっすいチョコレートがあるので、ほしい人は研究室まで食べにきてください。

ではでは。


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